米上院は5月13日、ケビン・ウォーシュ氏(56歳)をFRB(米連邦準備制度理事会)の次期議長として承認した。賛成54、反対45の僅差は、上院承認が必要となった1978年以降の歴代FRB議長で最も拮抗した結果となった。
党派色の強い採決
投票はほぼ党派の線に沿って行われ、民主党からはペンシルベニア州のジョン・フェッターマン上院議員のみが賛成に回った。トランプ大統領はこれまでパウエル前議長を繰り返し批判してきた経緯があり、ウォーシュ氏に利下げを期待しているとされる。しかし、4月のCPIが前年比3.8%、PPIが同6.0%と高水準にあるインフレ環境では、新議長の政策運営は容易ではない。
リーマン危機の経験者
ウォーシュ氏は2006年から2011年にかけてFRB理事を務めた経験を持つ。当時はサブプライム危機からリーマン・ショックに至る激動期で、初動対応の遅れが後に批判された。今回の就任では、金融政策の独立性を維持しつつトランプ政権との関係をどう保つかが問われる。
6月FOMCが最初の試金石
初のFOMC(連邦公開市場委員会)は6月16〜17日に予定されている。市場ではFF金利先物が2027年末まで利下げなしを織り込んでおり、ウォーシュ新議長の初会合が今後の金融政策の方向性を占う試金石となる。
まとめ:歴代最僅差での承認は、中央銀行の独立性を巡る緊張を反映しており、ウォーシュ新議長の舵取りに世界の注目が集まっています。
出典:
CNBC – Kevin Warsh wins Senate confirmation as the next Federal Reserve chair
Bloomberg – Senate Confirms Warsh to Lead Fed
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