豪中央銀行が連続利上げ──政策金利4.10%に

経済・金融

豪州準備銀行(RBA)は3月17日、政策金利を0.25%引き上げて4.10%とする決定を発表した。2カ月連続の利上げは2023年半ば以来初めてで、昨年実施した3回の利下げのうち2回分を事実上巻き戻す形となった。

中東危機がインフレ見通しを一変

今回の決定は5対4の僅差で可決された。RBA理事会では、中東紛争によるエネルギー価格の高騰がインフレ見通しを大きく変えたとの認識が示されている。米国とイスラエルによるイラン攻撃を契機にホルムズ海峡が事実上封鎖され、原油価格が急騰。オーストラリア国内でもガソリン価格や輸送コストの上昇が消費者物価を押し上げている。

「景気後退のリスクにも対処せざるを得ない」

RBA総裁のミシェル・ブロック氏は記者会見で「インフレを抑制できなければ、景気後退に対処せざるを得なくなる可能性がある」と警告した。国内の労働市場は依然として逼迫しており、賃金上昇圧力も根強い。今回の利上げにより、住宅ローン金利のさらなる上昇は避けられず、不動産市場への影響が懸念されている。

今後の金融政策は「データ次第」とされるが、中東情勢が長期化すればさらなる利上げの可能性も排除できない。世界的にインフレが再燃する中、各国の中央銀行が難しい舵取りを迫られている状況だ。


まとめ:中東危機の波及効果が世界中の金融政策を揺さぶっており、日本の投資家も金利動向から目が離せない。


出典:
CNBC – Australia central bank hikes rates
CommBank – RBA increases interest rates
Bloomberg – Australia delivers first back-to-back rate hikes

Photo: Ben George / Unsplash

タイトルとURLをコピーしました