アルバニアの憲法裁判所は3月11日、政府が2025年3月に導入した約1年間のTikTok(ティックトック)利用禁止措置が「違憲」であるとの判決を下した。この決定は、表現の自由とデジタル規制のバランスをめぐる国際的な議論に一石を投じるものだ。
少年の死亡事件がきっかけ
禁止措置は、SNS上のいじめを受けた少年が死亡した事件をきっかけに導入された。しかし裁判所は、政府が全面的な禁止措置以外に安全目標を達成する手段がないことを証明できなかったと判断し、表現の自由と報道の自由を侵害していると結論づけた。なお、実際の禁止措置は2026年2月5日にTikTokが新たな安全対策を導入したことを理由に既に解除されていた。
賛否両論の判決
この訴訟は、アルバニア・ジャーナリスト協会とBIRNアルバニアが2025年3月に提起したものだ。ジャーナリスト協会は判決を歓迎し、「表現の自由と情報の多元性、民主主義の基準を守る上で重要な前進だ」と声明を出した。一方、エディ・ラマ首相は判決を批判し、「アルバニアの親と教師の90%がTikTok閉鎖を求めたのに、裁判所はそれが間違いだと考えた」と反発している。
まとめ:デジタルプラットフォームの規制と表現の自由のバランスは、各国共通の課題として今後も注目が集まるだろう。
出典:
Balkan Insight – Albania’s TikTok Ban Violated Free Expression
The European Conservative – Albanian Court Rules TikTok Ban Violated Freedom of Expression
NBC Right Now – Albania TikTok ban violated free speech
Photo: Hari Nandakumar / Unsplash


