住宅ローン金利が再び6%超え–原油高が国債売りを招く

経済・金融

米フレディマック(Freddie Mac)の最新調査によると、米30年固定型住宅ローンの平均金利が6.11%に上昇し、先月一時的に6%を下回っていた水準から2週連続の上昇となりました。中東情勢の緊迫化で原油価格が急騰し、インフレ再燃を懸念した投資家が米国債を売却。それに伴って長期金利が上昇したことが、住宅ローン金利を押し上げた主因です。

背景:中東情勢が債券市場を直撃

イランとの軍事衝突を受けて原油価格が急騰するなか、インフレ再燃を懸念した投資家が米国債を売却しました。10年国債利回り(米政府が発行する10年満期の国債の利回り)は3月6日時点で4.15%で取引を終え、2月27日の3.96%という低水準から急反発しています。住宅ローン金利は10年国債利回りと連動しているため、債券利回りの上昇が即座に住宅ローン市場に波及する構図です。

住宅市場への影響

金利上昇にもかかわらず、春の住宅購入シーズンを前に一定の需要は維持されています。2月の既存住宅販売件数は前月比+1.7%増加し、住宅ローン申請件数も増加傾向が続きました。昨年同期比では金利がおよそ0.5%ポイント低い水準にあることが購入意欲を下支えしているようです。

今後の見通し

全米抵当貸付業者協会(MBA:Mortgage Bankers Association)は、30年固定型金利が2026年を通じて6.1%前後で推移すると予測しています。3月17〜18日のFOMC(連邦公開市場委員会)で政策金利は据え置かれる公算が大きく、住宅ローン金利の行方は原油価格と国債利回りの動向次第となりそうです。


まとめ:住宅市場は「高金利の常態化」と向き合いながら、春の需要期を迎えています。今後の金利動向はFOMCの判断よりも、中東情勢と原油市場が握っています。


出典:
Bankrate – Mortgage Rates March 11, 2026
Freddie Mac – Primary Mortgage Market Survey
Wolf Street – Treasury Yields Jump, Mortgage Rates Jump (2026/03/07)
NAR – Existing-Home Sales Report: 1.7% Increase in February
National Mortgage Professional – MBA Solidifies 2026 Forecast

Photo: Giorgio Trovato / Unsplash

コメント

タイトルとURLをコピーしました