米消費者心理が急落──インフレ期待は3.8%に上昇

経済・金融

ミシガン大学が3月28日に発表した消費者信頼感指数(確報値)は53.3と、2月の56.6から大幅に低下した。市場予想の54.0も下回り、2026年最低の水準となった。中東情勢の悪化がガソリン価格と株式市場を直撃し、消費者の景気見通しが急速に悪化している。

インフレ期待が急上昇

今回の調査で最も注目されたのは、1年先のインフレ期待が2月の3.4%から3.8%へ急上昇した点だ。これは2025年4月以来の大幅な上昇幅で、ガソリン価格の1年先見通しも2022年6月以来の高水準に達した。2022年6月といえば、ロシアのウクライナ侵攻後にインフレがピークをつけた時期にあたる。

中・高所得層の心理が特に悪化

短期的な景気見通し(期待指数)は51.7と、速報値の54.1から大きく下方修正された。特に中・高所得層の心理悪化が顕著で、株価下落とガソリン高の二重の打撃を受けている形だ。ただし、長期見通しの悪化は比較的小幅にとどまっており、消費者は現在の困難が長期化するとまでは考えていないようだ。

FRBの利下げシナリオに暗雲

現在の消費者信頼感は、1978年の調査開始以来の平均値84.0を約34%下回る水準にある。FRB(米連邦準備制度理事会)が金利を据え置く中、消費者心理のさらなる冷え込みは個人消費の減速を通じて景気全体に影を落としかねない。

まとめ:インフレ期待の急上昇は、FRBの利下げシナリオをさらに遠ざける要因となりそうだ。


出典:
investingLive – UMich final March consumer sentiment 53.3 vs 54.0 expected
Neil Sethi – University of Michigan Survey of Consumers March 2026

Photo: Zoshua Colah / Unsplash

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