米ガソリン価格が4ドル突破──2022年以来の高値、家計を直撃

米国のガソリン価格が1ガロン=4ドルを超え、2022年8月以来の高水準に達した。中東紛争による原油高が消費者の懐を直撃しており、低所得層への影響が特に深刻だ。

全米平均4.11ドル──戦争開始から38%上昇

AAA(全米自動車協会)によると、レギュラーガソリンの全米平均価格は4.11ドルとなり、イラン紛争が始まった2月28日から約38%上昇した。ディーゼル価格はさらに急騰し、1ガロン=5.62ドルと49%の上昇を記録している。カリフォルニア州では5.89ドルに達する地域もある一方、テキサス州は3.82ドルと比較的低水準にとどまっている。

ドライバーの追加負担は84億ドル──低所得層に「事実上の増税」

米議会合同経済委員会の民主党側の試算では、戦争開始以降、米国のドライバーは合計約84億ドル(約1.3兆円)の追加燃料コストを負担している。トヨタRAV4の満タン費用は58.26ドルと35%増加し、フォードF-150ピックアップでは144.65ドルと約37ドルも上がった。AP-NORC世論調査では、米国成人の45%がガソリン代の支払いに「非常に懸念」していると回答しており、トランプ大統領当選直後の30%から大幅に悪化している。

ムーディーズ・アナリティクスは「ガソリン・光熱費の上昇は家計への事実上の増税」と指摘し、特に低所得層の可処分所得を圧迫する「K字型経済」の深刻化を警告している。アマゾンも4月17日から第三者出品者に3.5%の燃料・物流サーチャージを新設すると発表しており、物流コストの上昇が小売価格全体に波及する懸念が強まっている。

まとめ:ホルムズ海峡の封鎖が解除されない限りガソリン価格のさらなる上昇は避けられず、インフレ再加速のリスクに注意が必要だ。


出典:
CNBC – U.S. gasoline hits $4 per gallon, highest since 2022
CBS News – Higher gas prices have cost U.S. drivers an additional $8.4 billion
Fortune – U.S. gas prices are at their highest since 2022

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