世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は5月17日、コンゴ民主共和国(DRC)北東部イトゥリ州で発生したエボラ出血熱の流行を「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」(PHEIC)に宣言した。ただし「パンデミック緊急事態の基準は満たしていない」とも述べ、各国に国境閉鎖を行わないよう勧告した。
ワクチンのない希少株
今回のウイルスは通常のザイール株ではなく、希少な「ブンディブギョ株」だ。過去に2回しか流行例がなく、承認済みのワクチンや治療薬が存在しない点が深刻さを増している。WHOによると、DRC国内で検査確定8例、疑い例246件、死者80人が報告されている。アフリカCDCはさらに多い336件の疑い例と87人の死者を集計している。
隣国ウガンダにも飛び火
感染はDRC国外にも広がり始めている。隣国ウガンダの首都カンパラでは5月15日と16日に相次いでDRC渡航歴のある感染者2人が確認され、うち1人が死亡した。DRCの首都キンシャサでもイトゥリ州からの帰還者1人の感染が判明した。
まとめ:実験段階のワクチン候補は研究中ですが実用化の見通しは立っておらず、国際社会の迅速な対応が求められています。
出典:
WHO – Epidemic of Ebola Disease determined a PHEIC
NPR – New Ebola outbreak in DRC


