トランプ大統領は4月15日、FRB(米連邦準備制度理事会)のジェローム・パウエル議長が5月15日の任期満了後も理事として残留する場合、「解任するしかない」と発言した。中央銀行の独立性をめぐる緊張が一段と高まっている。
パウエル議長はなぜ残留を表明しているのか
パウエル議長の議長としての任期は5月15日に終了するが、理事としての任期は2028年1月まで続く。歴代の議長は議長退任後に理事職も辞任するのが通例だが、パウエル氏は司法省(DOJ)によるFRB本部改修工事の費用超過に関する刑事捜査が続く限り、理事として残留する意向を示している。
裁判所は「犯罪の証拠は一切ない」と指摘
この捜査をめぐっては、連邦裁判所のボーズバーグ判事が「パウエル氏が犯罪を犯した証拠は一切ない」と指摘し、「召喚状の主な目的は嫌がらせと圧力だ」と厳しく批判している。一方、トランプ氏が後任に指名したケビン・ウォーシュ氏の上院承認公聴会は4月21日に予定されているが、共和党のティリス上院議員がDOJ捜査の決着まで承認に反対する姿勢を示しており、人事が長期化する可能性もある。
連邦準備法はFRB理事の解任を「正当な理由」がある場合に限定しており、最高裁判所は関連する訴訟について6月末までに判断を下す見通しだ。
まとめ:FRBの独立性と大統領の権限をめぐる対立は、金融市場と米国の金融政策の信頼性に直結する重要な問題として注視が必要です。
出典:
CNN – Trump says he’ll fire Powell
CNBC – Trump threatens to fire Powell
Al Jazeera – Trump escalates threats


