ECB、4月利上げの可能性浮上──中東危機でインフレ再燃

経済・金融

欧州中央銀行(ECB)が2026年中に利上げに転じるとの観測が急速に広がっている。JPモルガン、バークレイズ、モルガン・スタンレーなど大手金融機関が相次いで予測を修正し、市場の注目を集めている。

中東紛争がエネルギー価格を押し上げ

背景にあるのは、米国・イスラエルとイランの軍事衝突によるエネルギー価格の急騰だ。ホルムズ海峡の事実上の封鎖により原油価格は1バレル112ドル前後まで上昇し、欧州のインフレ率を押し上げている。ECBのラガルド総裁は、2026年の平均ヘッドラインインフレ率が2.6%に達するとの見通しを示した。

大手3行が利上げを予想

JPモルガンは4月と7月の利上げを予想し、バークレイズも4月の利上げを見込む。モルガン・スタンレーは6月と9月の25ベーシスポイント(bp)引き上げを予測している。いずれも数週間前まで「金利据え置き」を基本シナリオとしていたが、中東情勢の激化を受けて一斉に方針転換した形だ。

ECBの政策金利引き上げは、住宅ローンや企業融資のコスト上昇に直結するため、欧州経済全体への影響は小さくない。一方で、インフレを放置すれば消費者の購買力がさらに低下するリスクもあり、ECBは難しい舵取りを迫られている。


まとめ:中東発のインフレ圧力がECBの金融政策を大きく揺さぶっている──4月の政策決定会合が最初の転換点となるか注目だ。


出典:
CNBC – Banks eye three ECB rate hikes this year
investingLive – JP Morgan sees ECB rate hikes
Central Banking – ECB holds rates, predicts 2.6% inflation

Photo: Ibrahim Boran / Unsplash

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