米労働省が4月3日に発表した3月の雇用統計は、非農業部門雇用者数(NFP)が前月比17万8,000人増と、市場予想の5万9,000人を大幅に上回る「サプライズ」となった。失業率も4.3%に小幅低下し、中東紛争による景気後退懸念がくすぶる中、労働市場の底堅さを示した。
ヘルスケアと建設業が牽引
2月は13万3,000人の減少(下方修正後)と落ち込んでいただけに、今回の反発は安堵材料だ。業種別ではヘルスケアが7万6,000人増と牽引し、ストライキ収束で医師事務所が5万4,000人増と急回復した。建設業は冬季の悪天候からの反動で2万6,000人増、運輸・倉庫も2万1,000人増だった。
連邦政府の雇用は縮小が続く
一方で、連邦政府の雇用は1万8,000人減と引き続き縮小しており、2024年10月のピークから35万5,000人(約11.8%)減少している。平均時給は前月比0.2%増、前年同月比3.5%増と、2021年5月以来の低い伸びにとどまった。賃金インフレの鈍化はFRB(米連邦準備制度理事会)にとって朗報だが、原油高による物価上昇圧力は依然として残る。
まとめ:雇用の「サプライズ回復」は明るいニュースだが、イラン紛争と原油高の影響が今後の統計に反映される可能性があり、楽観は禁物だ。
出典:
CNBC – Jobs report March 2026
BLS – Employment Situation Summary
Morningstar – March US Jobs Report
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