債券市場がついに、2026年中の米利下げの可能性を完全に織り込まなくなった。年初には2回の利下げが予想されていたが、中東情勢の悪化と原油価格の高騰を受け、市場の期待は急速に後退している。
FOMCの据え置き直後に利下げ期待が消滅
FRB(米連邦準備制度理事会)は3月19日のFOMC(連邦公開市場委員会)で金利据え置きを決定したばかりだが、その直後から債券市場では利下げ期待が消滅した。イングランド銀行(BOE)がインフレへの警戒を強めたことも、世界的な金融引き締め継続の観測を強めている。
原油高騰とPPIがインフレ懸念を加速
背景にあるのは、原油価格の急騰だ。ホルムズ海峡の事実上の封鎖により、ブレント原油は1バレル112ドル前後まで上昇。PPI(生産者物価指数)も2カ月連続で予想を上回り、インフレの「粘着性」が改めて意識されている。
マッコーリーのストラテジストは、FRBの次の動きは利下げではなく利上げになると予測しており、時期を2027年前半と見込んでいる。米2年国債利回りは3.89%まで上昇し、金融市場全体に緊張が走っている。
まとめ:年初の楽観から一転、債券市場は「利下げなし」どころか「利上げの可能性」まで示唆しており、投資家は金融政策の大転換に備える必要がありそうだ。
出典:
Bloomberg – Bond Traders No Longer Price In Any Chance of Fed Cut in 2026
Bloomberg – Bond Market’s Big 2026 Fed Bet Flipped by Oil Surge
CNBC – Treasury yields climb as bonds sell off
Photo: Giorgio Trovato / Unsplash


