原油100ドル突破、イラン紛争でホルムズ海峡封鎖が長期化の懸念

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イラン紛争の激化により、原油価格が急騰している。ブレント原油の5月限は1バレル100ドルを突破し、2022年8月以来の高値を記録した。米国産WTI原油も98.71ドルで取引を終え、前週比で約35%の上昇となった。

ホルムズ海峡封鎖リスクが最大の要因

原油高騰の根本的な要因は、ホルムズ海峡の封鎖リスクだ。ホルムズ海峡は世界の石油輸送量の約5分の1が通過する重要な航路で、イランの新最高指導者モジュタバ・ハメネイ師(3月9日就任)は「敵への圧力手段として海峡を閉鎖し続けるべき」と発言した。これを受けてトランプ大統領は米軍によるタンカー護衛と保険提供を発表し、保険大手チャブ社が主幹事となる200億ドル規模の船舶保険プランも公表された。

米国内のガソリン価格にも波及

エネルギー価格の急騰は米国内の消費者にも直撃している。レギュラーガソリンの全国平均は1ガロンあたり約3.54ドルと、1カ月前から21%上昇した。家計への圧迫が強まるなか、物価上昇と景気停滞が同時進行するスタグフレーションへの懸念が一段と高まっている。

FOMCへの影響も必至

原油市場の急変動は今週3月17〜18日に開催されるFOMC(連邦公開市場委員会)にも大きな影響を及ぼすとみられる。インフレ再燃リスクが高まるなかでFRBがどのようなシグナルを発するか、市場は固唾をのんで見守っている。


まとめ:ホルムズ海峡封鎖と原油100ドル突破は、エネルギー市場に留まらず金融市場・家計・金融政策まで広範な影響を与えている。紛争の行方が世界経済の試金石となっている。


出典:
CNBC – Stock Market Today Live Updates (March 12, 2026)
Bloomberg – Oil Tops $100 as War Rages (March 8, 2026)
Bloomberg – Oil Market News and Analysis (March 9, 2026)

Photo: James Lo / Unsplash

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