S&P500が2022年以来の最悪月へ──4月の反転なるか

市場

S&P500種株価指数が3月に約4.3%下落し、2022年以来最大の月間下落率を記録する見通しだ。中東紛争と原油高が市場を直撃したが、歴史的に好調な4月相場への期待も芽生えている。

調整局面の瀬戸際に

3月のS&P500は年初の高値7,002ポイントから約9%下落し、調整局面(高値から10%下落)の瀬戸際に追い込まれている。ナスダック総合指数は既に調整入りし、ダウ工業株30種平均もこれに続いた。テクノロジー株が特に打撃を受け、マイクロソフトやアドビは年初来25%以上の下落となっている。

3つの下落要因

主な下落要因は3つある。第一に、中東情勢の緊迫化でブレント原油が1バレル112ドルを超え、企業収益とインフレへの懸念が拡大した。第二に、ムーディーズのAIモデルによる米景気後退確率が49%に達し、過去80年のデータでは50%超えの後に必ず1年以内に景気後退が続いている。第三に、機関投資家が大規模にキャッシュポジションを積み増し、「デッドキャットバウンス(一時的な反発)」に過ぎないとの見方が広がっている。

4月は反転のきっかけに?

一方で、4月には好材料も控えている。ストックトレーダーズ・アルマナックによれば、4月はS&P500にとって歴史的に2番目に好調な月で、平均1.4%上昇する。トランプ大統領が設定した4月6日の対イラン外交期限が最大の注目点で、停戦に向けた進展があれば市場は大きく反発する可能性がある。さらに4月中旬からは第1四半期の決算シーズンが本格化し、企業業績が新たな方向性を示す材料となりそうだ。

まとめ:市場は歴史的な売り局面にあるが、4月の季節性と外交の進展次第では反転のきっかけが訪れるかもしれない。


出典:
Bloomberg – Wild Charts Show Pain Points in S&P 500’s Worst Month Since 2022
CNBC – Few think the market has bottomed
CNBC – The S&P 500 is wrapping up a tough month

Photo: Bradley Andrews / Unsplash

タイトルとURLをコピーしました