米労働統計局(BLS)が4月14日に発表した3月の生産者物価指数(PPI)で、変動の大きい食品・エネルギー・貿易サービスを除くコア指標が前月比わずか0.2%の上昇にとどまった。ガソリン高で総合PPIは0.5%上昇と高止まりしたものの、関税によるインフレ圧力の和らぎが意識され、S&P500種株価指数は1.1%上昇して史上最高値目前まで急騰した。
総合PPIは原油高で前年比4.0%──23年2月以来の伸び
最終需要PPIは前月比0.5%上昇、前年同月比は4.0%上昇と2023年2月以来の大幅な伸びを記録した。ただし総合値の押し上げ要因は原油高による最終需要エネルギー価格の8.5%上昇であり、中でもガソリン価格は前月比15.7%上昇と3月の「財」部分の上昇分の半分近くを占めた。ホルムズ海峡の緊張でWTI原油が一時100ドル超えとなった影響が指標に表れた形だ。
コア指標は0.2%──関税転嫁の一巡を示唆
一方、FRB(米連邦準備制度理事会)が物価動向の判断に重視するコア指標は前月比0.2%にとどまり、エコノミスト予想を下回った。最終需要サービス価格は変わらず、最終需要の中核財価格も0.2%の上昇に鈍化──これは過去4カ月で最も小さい伸びだ。アナリストはこれを「関税による価格転嫁が一段落しつつあるシグナル」と受け止めている。
ダウは285ドル高、ナスダックは1.8%高
市場はコア数値を歓迎し、ダウ工業株30種平均は285ドル高(+0.6%)、ナスダック総合指数は1.8%高で引けた。S&P500は6,800ポイント台に乗せ、11月の史上最高値に肉薄している。米10年債利回りは4.25%まで低下、金利先物市場では年内1回追加利下げの織り込みが復活した。
まとめ:エネルギーを除けば米国のインフレ圧力は鈍化傾向にあります。市場参加者にとっては、当局の金融政策判断の余地がどこまで広がるかが今後の焦点となります。
出典:
BLS – Producer Price Indexes March 2026
Yahoo Finance – Stock market today live updates
CNBC – Stock markets today live updates
Photo: Yorgos Ntrahas / Unsplash


