4月12日に投開票されたペルー大統領選挙は、投票から3日以上が経過した15日時点でも結果が確定しておらず、政治的混乱が続いている。35人の候補者のいずれも過半数を獲得できず、6月7日に予定される決選投票へ持ち越される見通しだが、上位2名の顔ぶれは依然判明していない。
投票用紙未着で数万人が投票不能、選管職員を拘束
選挙管理の機能不全が混乱の発端だ。首都リマなどで投票用紙が時間通りに投票所に届かず、数万人が投票できない事態が発生。当局は選挙を月曜まで延長する異例の措置を取り、選管職員1人が拘束された。在外投票でもチリの投票所で開始が5時間遅延するなど、国外の有権者からも不満の声が上がっている。ペルーのピエロ・コルベット選管委員長は「物流上の問題」を認めつつ「不正の可能性はない」と強調した。
フジモリ氏16.9%で首位、2位争いは僅差
開票90%時点の暫定結果では、権威主義的な保守政党「人民勢力」のケイコ・フジモリ候補が16.9%で首位を走る。2位争いは熾烈で、中道左派のサンチェス候補が12.05%、極右の「人民革新」ラファエル・ロペス・アリアガ候補が11.94%と僅差。残る地方部の票次第で順位が変動する可能性がある。フジモリ氏は今回が4回目の大統領選挑戦で、過去3回全てで決選投票に進んだ経歴を持つ。
ロペス・アリアガ氏が「組織的不正」主張、EU監視団は否定
ロペス・アリアガ氏は当初から「組織的不正」を主張し、選挙結果の無効化を要求。一方、欧州連合(EU)の選挙監視団などは「透明で信頼できる選挙」と評価し、不正の証拠はないとしている。ペルーでは過去10年間で7人の大統領が交代する政治混乱が続いており、犯罪増加と汚職への国民の不満が既存政党離れを加速させている。決選投票では米国との安全保障協力の強化や対犯罪政策が焦点となる見通しだ。
まとめ:ペルー政治の不安定さは、南米全体の民主主義の健全性にも影を落とす問題です。6月の決選投票と新設される上院選挙結果が、今後の国の方向を決める重要な岐路になりそうですね。
出典:
Al Jazeera – Peru votes for ninth president in less than decade
NPR – Peru election results delayed
KSAT – Peru faces presidential runoff
Photo: Alvaro Palacios / Unsplash


