オランダの半導体製造装置大手ASML(エーエスエムエル)の株価が下落している。米議会に提出された超党派の「MATCH法案」が、中国への半導体装置輸出を大幅に制限する内容だったためだ。
DUV装置の販売・保守も全面規制へ──従来のEUV規制を大幅に拡大
4月2日に提出されたMATCH法案(Multilateral Alignment of Technology Controls on Hardware Act)は、従来禁止されていた最先端のEUV(極端紫外線)装置に加え、より旧式のDUV(深紫外線)装置の中国向け販売も禁止する内容だ。さらに、装置の販売だけでなく保守・メンテナンスサービスも規制対象に含めるという踏み込んだ措置となっている。
SMIC・ファーウェイなど主要企業を名指し──売上の5%に影響も
法案はSMIC(中芯国際集成電路製造)、ファーウェイ、CXMT、YMTCなど中国の主要半導体企業を名指しで対象としている。アナリストの試算では、DUV装置はASMLの売上の10〜15%を占め、そのうち約半分が中国向けだ。影響額は全売上の約5%に相当する可能性がある。
ASMLにとって中国は2025年に売上の33%を占める最大市場だったが、2026年は20%程度に低下する見通しだった。MATCH法案が成立すれば、さらなる縮小は避けられない。一方、中国がレアアース(希土類元素)の輸出制限で報復する可能性も指摘されており、半導体サプライチェーン全体への波及が懸念される。
まとめ:米中テクノロジー覇権争いが新たな段階に入り、半導体装置メーカーは両国の板挟みに直面している。
出典:
CNBC – ASML shares fall after proposed U.S. export curbs target China
Yahoo Finance – MATCH Act Puts ASML China Revenue Under Spotlight
Seeking Alpha – ASML dips after MATCH Act reaches Congress
Photo: ANOOF C / Unsplash


