金(ゴールド)が歴史的な急落に見舞われている。3月第3週の週間下落率は10%超となり、1983年以来最大の下げ幅を記録した。連続契約ベースで1オンス4,507ドル前後まで値を下げ、心理的節目の5,000ドルを大きく割り込んだ。
FRBの政策転換が急落の引き金に
急落の引き金となったのは、米連邦準備制度理事会(FRB)の政策転換だ。FRBは2026年の利下げ予想を2回から1回に引き下げ、中東情勢による原油高がインフレを長期化させるとの見方を示した。これを受けて米10年債利回りは4.2%に上昇し、ドル指数も上昇。利息を生まない金にとっては、強いドルと高い実質利回りが二重の逆風となった。
史上最高値からの急反転
金はイラン紛争が始まった当初、安全資産として買われ史上最高値の5,626ドルをつけていた。しかし紛争の長期化で金利引き下げ期待が後退すると、利益確定売りが加速した。JPモルガンとドイツ銀行は今回の下落を「構造的な強気相場の中での一時的調整」と位置づけている。
まとめ:金の急落は「有事の金買い」の終わりではなく、金利環境の変化による調整局面──底値を見極める展開が続きそうだ。
出典:
Bloomberg – Gold set for worst week in six years
CNBC – Gold and silver sell off as inflation fears grip global markets
GoldSilver – Gold price drop March 2026



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