FRB、金利据え置き決定──パウエル議長「スタグフレーションではない」

経済・金融

米連邦準備制度理事会(FRB)は3月18日、政策金利を3.50〜3.75%の範囲で据え置くことを11対1の賛成多数で決定した。唯一の反対票はミラン理事で、0.25%の利下げを主張した。市場の注目を集めたのは、パウエル議長の記者会見での発言だ。

SEPが示す慎重な見通し

今回のFOMC(連邦公開市場委員会)では、2026年初となるSEP(経済見通しサマリー)も公表された。参加者の中央値では年内1回の利下げが見込まれており、慎重なスタンスが改めて確認された形だ。19人の参加者のうち7人が年内据え置きを予想しており、12月時点より1人増加した。原油価格の高騰や中東情勢の緊迫化を背景にインフレ圧力が根強く、利下げ期待は大幅に後退している。

パウエル議長「スタグフレーションではない」

パウエル議長は会見で「経済成長は堅調だ」と述べ、1970年代型のスタグフレーション(景気停滞とインフレの同時進行)との比較を明確に否定した。「物価安定と雇用の最大化という二つの目標の間に緊張関係があるのは事実だが、スタグフレーションの状況にはない」と強調した。

しかし市場参加者の間では懸念が根強い。原油価格が1バレル94ドル前後で推移するなか、インフレ率がFRBの目標である2%を上回る状況が続いている。今後の利下げ時期は中東情勢とエネルギー価格の動向次第といえるだろう。


まとめ:FRBは「待ちの姿勢」を継続──投資家は原油とインフレ指標から目が離せない。


出典:
CNBC – Fed interest rate decision March 2026: Holds rates steady
Yahoo Finance – Federal Reserve forecasts 1 rate cut in 2026
Bloomberg – Stock Market Today

Photo: Marina Grynykha / Unsplash

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