7月29日の米株式市場は大幅に下落し、ダウ工業株30種平均は前日比1153.18ドル(2.19%)安と、2025年4月以来の下落幅を記録しました。メタ・プラットフォームズの決算が失望を誘い、人工知能(AI)への巨額投資の採算をめぐる警戒が広がったためです。ハイテク株中心のナスダック総合指数は1.74%下げ、調整局面入りしました。
主要3指数がそろって下落
この日はダウが2.19%安、S&P500種株価指数が1.52%安、ナスダック総合指数が1.74%安と主要3指数がそろって下落しました。ハイテク株の比重が高いナスダック100指数は、直近の史上最高値から11%下げ、一般に「調整」とされる10%以上の下落となりました。同日はFRB(米連邦準備制度理事会)が金利を据え置いた「FOMCデー」でもあり、金融政策の先行き不透明感も重荷となりました。
メタ決算が下落の引き金に
下落の引き金となったのがメタの決算です。同社の1株当たり利益は6.18ドルと市場予想を1.04ドル下回りました。さらに7〜9月期の売上高見通しを610億〜640億ドルと示し、その下限がアナリスト予想の631.5億ドルを下回ったことも失望を呼び、株価は時間外取引で約9%下落しました。AIデータセンターへの巨額投資が利益を圧迫するとの懸念が改めて意識された形です。
マイクロソフトは好決算で明暗
一方、同じ日に決算を発表したマイクロソフトは明暗を分けました。四半期売上高は900.1億ドルと予想の876.2億ドルを上回り、株価は約9%上昇しました。好決算と失望決算が交錯するなか、AI関連の設備投資がどこまで利益に結びつくのかを、市場は一段と厳しく見極め始めています。長期金利の指標となる米30年国債利回りは、約20年ぶりの高水準まで上昇しました。
日本への影響
米ハイテク株の急落は、日本市場にも直接波及します。アジア市場はニューヨークの下落を追う形で軟調になると見込まれ、日経平均株価も半導体やAI関連銘柄を中心に売りが出やすくなります。東京エレクトロンやアドバンテスト、ソフトバンクグループなど値がさのハイテク株は米国株との連動性が高く、指数全体を押し下げる要因となります。
投資家にとっては、AI投資の採算を見極める局面が続きます。米国のハイテク企業がデータセンターに投じる巨額の資本支出は、日本の半導体製造装置や電子部品メーカーにとって追い風でもあり、需要の先行きを左右します。米金利の上昇が続けば、円安を通じて輸出企業には支えとなる一方、株式相場の変動は大きくなりやすく、投資信託や個別株を保有する家庭は短期の値動きに一喜一憂せず、分散を意識した対応が求められます。
まとめ:米ハイテク株の変動は、あなたの投資信託にも波及します。AI投資の行方を冷静に見極めていきたいものです。
出典:
CNBC – Stock market today live updates (July 29, 2026)
Bloomberg – Stock Market Today: Dow, S&P Live Updates
PrimeXBT – Microsoft, Meta, Apple and Amazon report earnings
Photo: Jakub Żerdzicki / Unsplash


