今週は「小売決算ラッシュ」──ウォルマート・ホームデポで消費を占う

市場

米国の株式市場は今週、大手小売企業の決算発表が相次ぐ「小売ウィーク」を迎えます。火曜にホームデポ、水曜にターゲット、木曜にウォルマートが決算を発表し、根強い物価高のなかで米国の消費者がどこまで踏ん張れているのかが試されます。FRBの議事要旨公開も重なり、波乱含みの一週間となりそうです。

最大の焦点はウォルマート

最大の注目はウォルマートです。市場予想は1株利益0.74ドル、売上高1867億ドル(約27兆円)で、売上の伸びに加え、消費者が割安な商品へ流れる「買い控え・格下げ消費」の兆候が出ていないかが焦点になります。ネット通販や広告事業といった高採算部門の伸びも、株価を左右する材料です。

ホームデポとターゲットの明暗

住宅リフォーム大手ホームデポの予想1株利益は4.73ドルで、前年同期の4.68ドルからの小幅増が見込まれます。冷蔵庫や工具といった高額品の需要動向を映すため、住宅関連の消費が冷えていないかを読み解く手がかりになります。一方、生活必需品以外の販売比率が高いターゲットは、慎重な消費姿勢の影響を受けやすく、より厳しい試練に直面するとみられます。

決算ラッシュの直前に発表された7月の米小売売上高は、1年以上ぶりの大幅な落ち込みを記録しました。S&P500種株価指数は先週、取引時間中に初めて7800を突破し過去最高値を更新しましたが、消費の減速感が広がれば、高値圏の相場に冷や水を浴びせる可能性があります。

日本への影響

米国の小売決算は、日本の投資家にとっても重要な指標です。米消費が底堅ければ、輸出企業の追い風となり日経平均を支えますが、失速が鮮明になれば世界景気への警戒からリスク回避の円買いが進みやすくなります。ウォルマートの店頭には多くの日本製品も並んでおり、その販売動向は日本の家電・日用品メーカーの対米輸出にも波及します。

個別企業では、ホームデポの動向が日本の工具・電動工具メーカーであるマキタや、住宅設備を手がける企業の業績を占う手がかりになります。米消費者の「財布のひも」の締まり具合は、めぐりめぐって日本企業の売上や、訪日客の購買力にもつながっていきます。日本の読者には、木曜のウォルマート決算と、水曜に公開されるFRB議事要旨を合わせて確認し、世界の消費と金融政策の両にらみで相場を眺めることが求められます。

まとめ:小売各社の決算は、世界の消費者心理を映す鏡です。数字の裏にある家計の実感まで読み取っていきましょう。


出典:
Yahoo Finance – What to Expect in Markets This Week: Earnings from Walmart, Target and Home Depot
TradingKey – Weekly Preview: Walmart, Target, Home Depot Earnings
Yahoo Finance – Stock market today (Friday, August 14)

Photo: atelierbyvineeth … / Unsplash

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