ウォール街、AI投資コストに警戒──ナスダック1.3%安、アルファベット急落

市場

米国株式市場で6月23日、人工知能(AI)開発にかかる巨額コストへの警戒感が広がり、ハイテク株中心のナスダック総合指数が1.3%下落した。アルファベットとオラクルが揃って5%安となる一方、ダウ平均はIBMの上昇に支えられて小幅高となり、明暗が分かれた。

主要3指数で方向感分かれる

6月23日の米市場では、ナスダック総合指数が前日比1.3%安の2万6,166.6で取引を終えた。S&P500種株価指数も0.4%安の7,472.79と下落した。一方、ダウ工業株30種平均は0.3%高の5万1,712.71で引け、主要指数の方向感が分かれた。

AIインフラ投資の採算に疑問符

下落の主因は、AIブームを牽引してきた大型ハイテク株への利益確定売りだ。投資家の間で、データセンターや半導体、計算ネットワークといったAIインフラ構築に各社が投じる前例のない規模の資本に対し、採算性を疑問視する見方が強まった。アルファベットとオラクルの株価はそれぞれ約5%下落した。

半面、IBM(米IBM)はダウ平均の上昇を牽引し、約4.8%高となった。チャットGPTを開発するオープンAIと複数年のパートナーシップを結び、次世代AIモデルを自社のサイバーセキュリティ製品に統合すると発表したことが好感された。AI関連の「過熱」をめぐる議論は、相場の重要な分岐点になりつつある。巨額投資が将来の収益にどう結びつくのか、市場は厳しい目で選別を始めている。

日本への影響

米ハイテク株の調整は、日本市場にも波及しやすい。AI関連の代表格であるソフトバンクグループや、半導体製造装置の東京エレクトロン、アドバンテストといった銘柄は米国のAI関連株と連動性が高く、日経平均株価の振れ幅を大きくする要因となる。米AIインフラ投資の鈍化懸念が強まれば、半導体サプライチェーンに連なる日本企業の業績見通しにも影響が及ぶ。

為替面では、リスク回避の動きが強まると円買いが進みやすく、輸出企業の採算を圧迫する可能性がある。新NISA(少額投資非課税制度)で米ハイテク株や関連投資信託を保有する個人にとっては、AI相場の過熱と調整のサイクルを冷静に見極めることが重要だ。短期の値動きに一喜一憂せず、分散投資でリスクを抑える姿勢が求められます。

まとめ:AI投資の採算性をめぐる市場の選別が始まっており、日本の読者も米ハイテク株の動向を自らの資産形成と重ねて注視しておきたいところではないでしょうか。


出典:
Yahoo Finance – Stock Market News for Jun 23, 2026
CNBC – Stock market news

Photo: Anne Nygård / Unsplash

タイトルとURLをコピーしました