米4月PPI、月間1.4%上昇──2022年3月以来の急騰

米労働統計局が5月13日に発表した4月の生産者物価指数(PPI)は、季節調整済みで前月比1.4%上昇した。これはダウ・ジョーンズ予想の0.5%を大幅に上回り、2022年3月以来の最大の月間上昇率となった。前年比では6.0%の上昇で、こちらも2022年12月以来の高い伸びを記録した。

エネルギー価格と関税が押し上げ

急騰の主因はエネルギー価格の上昇だ。中東情勢の緊迫化による原油高が、生産コスト全体を押し上げている。しかし、影響はガソリン価格だけにとどまらない。上昇分の3分の2は卸売マージン(トレード・サービス)の2.7%上昇によるもので、関税コストが価格に転嫁され始めている兆候と見られている。

コアPPIも予想の2.5倍に

食品とエネルギーを除くコアPPIも前月比1.0%上昇し、市場予想の0.4%を大きく上回った。前日に発表された4月のCPI(消費者物価指数)が前年比3.8%と約3年ぶりの高水準を記録したのに続く「ダブルパンチ」で、インフレ圧力の根強さが改めて確認された形だ。

利下げどころか利上げも視野に

市場では、FF金利先物が2027年末まで利下げなしを織り込む動きが強まっており、年内の利上げ確率すら上昇している。新たにFRB理事に承認されたケビン・ウォーシュ氏が議長に就任した場合、このインフレ環境下でどのような政策を打ち出すかが注目される。

まとめ:消費者物価と生産者物価の「ダブルインフレ」が、FRBの政策と市場の行方を大きく左右する局面に入っています。


出典:
CNBC – PPI inflation report April 2026
Bloomberg – US Producer Prices Rise Most Since 2022

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