12日の米国株式市場は、主要指数の明暗がくっきりと分かれました。ダウ工業株30種平均が上昇する一方、ハイテク株の比率が高いナスダック総合指数は下落。半導体やメモリ関連株への売りが、相場全体の重荷となりました。
ダウは上昇、ナスダックは下落
12日のダウ平均は前営業日比195.60ドル(0.38%)高の5万1850.55ドルで引けました。一方、S&P500種株価指数は4.30ポイント(0.06%)安の7807.24、ナスダック総合指数は120.27ポイント(0.44%)安の2万7245.90と、ハイテク中心に軟調でした。投資家が割高感の出たハイテク株から、生活必需品や通信など景気に左右されにくい「バリュー株」(割安株)へ資金を移す動きが目立ちました。
メモリ・半導体株に売り
相場の重荷となったのが半導体株です。記憶用半導体を手がけるサンディスクが競争激化への警戒から6%超下落したほか、光通信部品のルーメンタムが約10%安と前週の上げを帳消しにしました。急ピッチで買われてきたAI(人工知能)関連株に過熱感が意識され、利益確定の売りが広がった格好です。
決算とCPIを前に様子見
今週は13日からJPモルガン・チェースなど大手銀行の第3四半期決算が本格化し、14日には9月のCPIが発表されます。12日はコロンブスデーの祝日で米債券市場が休場だったため、売買はやや低調でした。決算を控える金融株は底堅く推移し、ダウを押し上げました。
日本への影響
米国株の「ダウ高・ナスダック安」という構図は、日本の投資家にとっても見逃せない変化です。ナスダックを押し下げた半導体・メモリ株の下落は、東京市場で指数寄与度の大きい東京エレクトロンやアドバンテスト、ディスコといった半導体製造装置株に波及しやすく、日経平均株価の上値を抑える要因となります。一方で、割安株や内需株への資金シフトが続けば、これまで出遅れていた銀行や商社、電力といった日本のバリュー株が見直される可能性もあります。為替面では、米長期金利が高止まりする中で円安・ドル高の地合いが続きやすく、輸出企業の採算を支える半面、輸入コストの増加が家計の負担となります。投資家としては、AI関連の一本調子の上昇に乗るだけでなく、業種や資産を分散し、短期的な値動きに振り回されない姿勢が求められます。
まとめ:ハイテク偏重からの資金の揺り戻しが始まっています。決算とCPIが相場の方向を左右する一週間に、冷静に備えておきたいところです。
出典:
The Motley Fool – Stock Market Today, Oct. 12: Dow Gains as Memory Stocks Weigh on Nasdaq
Yahoo Finance / Zacks – Stock Market News for Oct 12, 2026
Photo: Tim Trad / Unsplash


