米労働統計局(BLS)は4月10日、3月の消費者物価指数(CPI)を発表する。エコノミストの予測中央値では、前月比0.9%上昇、前年同月比では3.7%の上昇が見込まれており、2月の2.4%から大幅に加速する見通しだ。
原油高が最大の押し上げ要因──ブレントは3月平均103ドル
最大の要因はエネルギー価格の急騰だ。2月末に始まったイラン紛争でホルムズ海峡が事実上封鎖され、ブレント原油は3月に平均103ドル/バレルと、年初の61ドルから大幅に上昇した。ガソリン小売価格も1ガロン=4.30ドル近くまで上昇するとEIA(米エネルギー情報局)が予測している。
コアCPIも加速、関税が食品価格を押し上げ
コアCPI(食品・エネルギーを除く)は前月比0.3%上昇と、2月の0.2%からやや加速する見込みだ。JPモルガンのアナリストは、関税の影響で食品価格が引き続き上昇しているほか、医療費・住居費・中古車価格にも上昇圧力がかかっていると指摘する。
市場では、FRB(米連邦準備制度理事会)が4月29日の会合で利下げに動く可能性はほぼゼロとみられている。ただし、年後半にインフレが鈍化すれば、2026年中に1回の利下げ余地が残るとの見方もある。停戦合意で原油は一時急落したが、ホルムズ海峡の完全再開にはまだ時間がかかるとみられ、エネルギー主導のインフレ圧力は当面続く可能性が高い。
まとめ:今日発表される3月CPIは原油高を反映した「ショック的な数字」となる可能性があり、FRBの金融政策見通しを左右する重要なデータとなる。
出典:
Morningstar – March CPI Forecast to Reflect Surge in Energy Prices
MarketMinute – The Inflation Plateau
BLS – CPI Release Schedule


