韓国の国家情報院(NIS)は、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党総書記の10代の娘ジュエ氏を「後継者と見なすのが妥当」とする評価を示した。金一族による4代目の世襲に道が開かれる可能性がある。
NIS院長「後継者と見なして差し支えない」──段階的に評価を強化
国家情報院の李鍾奭(イ・ジョンソク)院長は非公開の国会ブリーフィングで、娘のジュエ氏について「後継者と見なして差し支えない」と発言した。NISの評価は段階的に強まっており、2024年初頭に「有力な後継者候補」、2026年2月には「後継者の指名に近い段階」と報告してきた。今回の発言はこれまでで最も踏み込んだ内容だ。
戦車操縦・拳銃射撃──軍事的実績の演出が加速
ジュエ氏は推定13歳で、2022年にICBM(大陸間弾道ミサイル)の発射に同行して初めて公の場に姿を現した。最近では軍事訓練で戦車を操縦したり、父親と共に軽火器工場を視察して拳銃を撃つ場面が公開されている。NISによると、こうした演出は「女性の後継者に対する懐疑論を減らす」目的があり、ジュエ氏は既に公式視察の場で「一部の政策について意見を述べている」という。
金正恩氏の妹で「ナンバー2」と目されてきた金与正(キム・ヨジョン)氏について、李院長は「実質的な権力を持っていない」と述べた。ただし懐疑的な見方も残る。韓国国立統一教育院の洪旼(ホン・ミン)アナリストは「戦車に乗っただけでは後継者確定とは言えない」と指摘し、金正恩氏が42歳と若いことから後継者指名は時期尚早との見解もある。
まとめ:北朝鮮初の女性指導者が誕生する可能性が現実味を帯びてきたが、世界で最も閉鎖的な体制の内情には依然として不透明な部分が多い。
出典:
Military.com – Seoul spy agency says it’s fair to view teen daughter as his heir
TIME – What We Know About Kim Jong Un’s Teenage Daughter and Possible Heir
Washington Times – Seoul spy agency says it’s fair to view teen daughter as heir


