ブロードコム(Broadcom)は6日、アルファベット傘下のグーグルと、AI専用チップ「TPU(テンソル・プロセッシング・ユニット)」の設計・供給に関する長期契約を締結したと発表した。契約は2031年まで続き、次世代AIラックのネットワーク部品も含まれる。発表を受け、ブロードコム株は約4.5%上昇した。
第7・第8世代TPUを共同開発──2nmプロセスも視野に
契約の中核はグーグルの第7世代・第8世代TPUの開発だ。第7世代「アイアンウッド」は3nmプロセスで192GBのHBM3eメモリを搭載し、4.6ペタフロップスの演算能力を持つ。第8世代は「サンフィッシュ」「ゼブラフィッシュ」のコード名で、TSMCの2nmプロセスを使い2027年後半の投入が見込まれている。
アンソロピックも参加──売上300億ドル超の急成長
さらに注目すべきは、AI企業のアンソロピック(Anthropic)がこの契約を通じ、2027年からTPUベースの約3.5ギガワット相当のAI計算資源にアクセスする点だ。アンソロピックの年間売上は300億ドル(約4.8兆円)を超え、2025年末の約90億ドルから急成長を遂げている。ブロードコムのAI半導体売上も前年同期比106%増の84億ドルに達しており、2027年までにAIチップ売上1000億ドルの目標を掲げている。
まとめ:エヌビディア一強のAI半導体市場に、グーグル・ブロードコム連合が本格的に挑む構図が鮮明になってきた。
出典:
24/7 Wall St. – Broadcom’s Long-Term Google TPU Deal Is Bigger Than It Looks
Yahoo Finance – Broadcom’s Long-Term Google TPU Deal
The Register – Anthropic reveals $30bn run rate, plan to use new Google TPU
Photo: Leif Christoph Gottwald / Unsplash


