米5月PPI、前月比1.1%上昇──卸売インフレ率6.5%で3年半ぶり高水準

経済・金融

米労働省が6月11日に発表した5月の生産者物価指数(PPI)は、季節調整済みで前月比1.1%上昇し、ダウ・ジョーンズの市場予想(0.7%)を大幅に上回った。前年比の卸売インフレ率は6.5%に達し、2022年11月以来の高水準を記録した。

エネルギー価格が主導

上昇の約80%は最終需要財価格の2.8%急騰によるもので、これは2009年12月の統計開始以来、最大の上昇幅だ。その内訳を見ると、エネルギー価格が10.7%跳ね上がり、卸売段階のガソリン価格は23.4%も急騰している。中東情勢の長期化が原油価格を押し上げ、それが卸売物価全体に波及した構図である。

一方、食品とエネルギーを除くコアPPIは前月比0.4%の上昇にとどまり、市場予想の0.5%を下回った。エネルギー主導のインフレであることが鮮明だが、このまま卸売段階の価格上昇が消費者物価に転嫁されれば、FRB(米連邦準備制度理事会)の金融政策にも影響を与えかねない。

日本への影響

日本への影響も無視できない。米国のインフレ加速はドル高・円安圧力を強め、6月初旬に一時1ドル=155円台まで戻していた円相場が再び下落に転じる可能性がある。輸入物価の上昇を通じて日本の消費者物価にも波及し、食品や日用品の値上げが続く展開が見込まれる。日経平均にとっては、輸出企業の為替差益が追い風となる一方、米国の利下げ期待の後退が世界的な株式市場の重荷となりかねない。

まとめ:エネルギー主導の卸売インフレが加速しており、今後の消費者物価や金融政策への波及に注意が必要です。


出典:
CNBC – Producer price index May 2026
Bloomberg – US CPI Report May 2026

Photo: Red Shuheart / Unsplash

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