イタリア最大手銀行インテーザ・サンパオロが、世界最古の銀行バンカ・モンテ・デイ・パスキ・ディ・シエナ(MPS)に対し306億ユーロ(約350億ドル)の買収提案を行った。MPSをめぐっては競合バンコBPMも統合を模索しており、激しい争奪戦に発展している。
ユーロ圏第2位の銀行が誕生へ
インテーザの提案はMPS株10株に対しインテーザ新株16株と現金1ユーロを交付する内容で、1株あたり10.09ユーロと、前週末終値に対し約12.5%のプレミアムとなる。買収が成立すれば、時価総額1,260億ユーロのユーロ圏第2位の銀行が誕生し、純利益目標は160億ユーロに達する見込みだ。
独占禁止法上の懸念に対応するため、インテーザは保険大手ウニポルとの間でMPSの635支店とMPSブランドを30億〜35億ユーロで売却する合意を結んだ。取引は2026年12月までの完了を見込んでいる。発表を受け、MPSの株価は12.8%急騰し、欧州Stoxx600指数で上昇率トップとなった。
日本への影響
欧州銀行再編の加速は、日本のメガバンクにとって二つの示唆を持つ。第一に、三菱UFJフィナンシャル・グループや三井住友フィナンシャルグループなど欧州で事業展開する邦銀にとって、競合環境が変化する可能性がある。第二に、日本でも地方銀行の再編議論が続く中、欧州の大型M&A(合併・買収)は統合のモデルケースとして注目される。また、ユーロ圏の銀行セクター全体への投資意欲が高まれば、日本の機関投資家の欧州向けポートフォリオにも影響が及ぶだろう。
まとめ:世界最古の銀行をめぐる争奪戦は、欧州金融再編の新たな幕開けとして、日本の投資家も注視すべき展開です。
出典:
CNBC – Bidding war erupts for world’s oldest bank
Bloomberg – Intesa Makes Paschi Bid
Fintech Futures – Intesa Sanpaolo launches bid for MPS
Photo: Victor He / Unsplash


