ポーランドで初の同性婚登録──EU裁判所の判決を受け歴史的一歩

ポーランドの首都ワルシャワで5月14日、同国で初となる同性婚の登録が行われた。ラファウ・チャスコフスキ市長が市庁舎での手続き完了を発表し、LGBTQ+の権利を巡るポーランドの歴史に新たなページが刻まれた。

EU司法判断の積み重ねが実現

今回の登録は、EU(欧州連合)の司法判断の積み重ねによって実現した。2025年11月、EU司法裁判所はポーランドに対し、他のEU加盟国で行われた同性婚を登録するよう命じた。さらに2026年3月、ポーランドの最高行政裁判所もこの判決を引用し、ドイツで結婚したポーランド人男性カップルの婚姻を認めるよう命じていた。

首相が謝罪、市長は積極姿勢

トゥスク首相は「長年にわたり拒絶され、侮辱されてきたすべての方々に謝罪する」と述べ、政府として判決の履行を進める意向を示した。チャスコフスキ市長も、個別の裁判所命令がなくても、EU域内で登録された同性婚を積極的に認める方針を表明した。

国内合法化にはまだ壁

ただし、今回の措置はポーランド国内での同性婚の合法化を意味するものではない。同国では依然として同性婚やシビル・パートナーシップは法律上認められておらず、憲法でも婚姻は「男女間」と定義されている。EU域内で登録された婚姻の「転写」という形での一歩だが、完全な平等にはまだ距離がある。

まとめ:EU司法判断を通じた段階的な権利拡大は、中東欧における社会的変化の象徴として国際的な注目を集めています。


出典:
Euronews – Poland makes history with first same-sex marriage registration
Bloomberg – Warsaw Registers First Same-Sex Marriage

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