英石油大手シェルのワエル・サワンCEOは5月7日、イラン紛争の影響で原油市場が約9億バレルの供給不足に陥っていると明らかにした。世界の原油供給の約12%が市場から消えた計算になり、IEA(国際エネルギー機関)は「史上最大の供給途絶」と位置づけている。
備蓄取り崩しに限界、6月以降に燃料不足の恐れ
サワンCEOによると、ホルムズ海峡の通航制限により生産されなかった原油は、各国の戦略備蓄の取り崩しで補われてきた。しかし備蓄にも限界があり、6月から7月にかけて輸入依存度の高い国々で燃料不足が現実化する恐れがあるという。同日発表されたシェルのQ1決算は、原油高を追い風に市場予想を上回る69.2億ドルの利益を計上した。
原油価格は停戦交渉で乱高下
原油価格は停戦交渉への期待から一時急落し、WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)は約95ドル、ブレント原油は約101ドルまで下落した。しかし南部イランの港湾都市付近で爆発音が報告されると、価格は再び上昇に転じるなど不安定な値動きが続いている。
まとめ:停戦交渉の行方が原油市場の鍵を握っており、エネルギー供給リスクは依然として高い状態が続いています。
出典:
CNBC – Shell CEO says oil market is short nearly 1 billion barrels
CNBC – Shell tops profit estimates as Iran war boosts oil price


