ロシア・ラブロフ外相が本日訪中──ウクライナと中東情勢を王毅外相と協議

国際ニュース

中国外務省は4月13日、ロシアのセルゲイ・ラブロフ外相が王毅(ワン・イー)外相の招待で4月14日から15日まで中国を公式訪問すると発表した。ホルムズ海峡封鎖で中東情勢が緊迫化し、ウクライナ戦争も膠着する中、「無制限の協力」を掲げる両国の連携がさらに深まる見通しだ。

議題はウクライナ危機と中東情勢

ロシア外務省によると、両外相は二国間関係や幅広い国際問題、特に「ウクライナ危機と中東情勢」を中心に協議する。ロシア軍はウクライナ東部で春季攻勢を続ける一方、イランを後方支援する形で米国との対立を深めており、中国の外交的支援を取り付けたい思惑があるとみられる。モスクワ・タイムズはアジア太平洋地域情勢も議題に上ると報じた。

4月5日の電話会談を経た正式協議

今回の訪問は4月5日の電話会談を経たもので、両国は「中東の緊張緩和に向けて協力する」ことで既に合意している。中国外務省の郭嘉昆(グオ・ジアクン)報道官は「中露は新時代の包括的戦略的協力パートナー」と位置付け、「両国は永続的な善隣友好関係を深め、包括的戦略協力を拡大してきた」と強調した。一方、ハンガリー総選挙でオルバン首相を破ったマジャル氏の勝利にも中国は祝意を表明し、EU(欧州連合)との関係再構築にも配慮を見せている。

制裁下のロシアを支える「最大の顧客」中国

ロシアと中国の関係は、2022年のロシアによるウクライナ侵攻以降、一段と緊密化してきた。米国がホルムズ海峡で海上封鎖を開始し、インドの原油輸入の40%が影響を受けるなど、世界の地政学リスクが高まる中、両国は西側の制裁体制への対抗軸として経済・軍事面で結束を強めている。中国はロシア産原油の最大購入国として、制裁下の同国経済を下支えする重要な役割を果たしてきた。

まとめ:「中露枢軸」の再確認か──中東・ウクライナ・米中対立が交錯する4月中旬、北京でのひとときの会談が世界秩序を左右する可能性がある。


出典:
Xinhua – Russian FM to visit China
中国外務省公式発表
Moscow Times – FM Lavrov Plans 2-Day China Visit
Global Times – Russian Foreign Minister Sergei Lavrov to Visit China

Photo: Hat Trick / Unsplash

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