テスラは4月2日、2026年第1四半期(1〜3月)の世界納車台数が35万8,023台だったと発表した。市場予想の36万5,645台を約7,600台下回り、前四半期比では14%の減少となった。
前年比較は「見かけ倒し」
前年同期比では6.3%の増加だが、2025年Q1はモデルY刷新(コードネーム「ジュニパー」)のため全4工場で生産ラインを停止した異例の四半期であり、実質的な比較対象としては弱い。テスラの年間納車台数は2023年の181万台をピークに、2024年は179万台、2025年は163.6万台と減少が続いている。
在庫の積み上がりが懸念材料
さらに懸念されるのは在庫の積み上がりだ。Q1の生産台数は40万8,386台で、納車台数を約5万台上回った。その大半はモデル3/Yカテゴリーに集中しており、供給過剰の兆候がみられる。
エネルギー貯蔵事業も期待外れ
エネルギー貯蔵事業も期待を裏切った。Q1のエネルギー貯蔵導入量は8.8GWh(ギガワット時)にとどまり、前四半期の14.2GWhから大幅に減少。市場予想を約40%下回った。発表を受けてテスラ株は4月2日に5%以上下落し、2026年の年初来下落率は20%に達した。連邦EV税額控除(7,500ドル)の期限切れや、イーロン・マスク氏の政治活動に対する批判も逆風となっている。テスラは4月22日に第1四半期の決算を発表する予定だ。
まとめ:納車台数の低迷と在庫増加は、テスラが直面する競争激化と需要鈍化を浮き彫りにしている。
出典:
CNBC – Tesla Q1 2026 vehicle delivery and production numbers
Electrek – Tesla Q1 2026 deliveries miss expectations
Yahoo Finance – Tesla Q1 deliveries miss estimates
Photo: Eugene Kucheruk / Unsplash


