2026年4月14日、米大手金融機関の第1四半期決算が集中発表される。JPモルガン・チェース、シティグループ、ウェルズ・ファーゴ、バンク・オブ・アメリカ、ブラックロックが同日に決算を開示する見通しで、原油高・中東情勢・私募クレジット不安に揺れる市場の「健康診断」となる。
JPモルガンは増益・増収、シティとウェルズは「比較マジック」
注目のJPモルガン・チェースは1株当たり利益(EPS)5.41ドル、売上高482億ドルが市場予想で、前年同期比それぞれ+6.7%、+6.4%の増益・増収が見込まれる。シティグループは+34.2%、ウェルズ・ファーゴは+23.6%という高い利益成長が予想されるが、これは前年同期の数値が低かったための「比較マジック」の側面が大きい。世界最大の資産運用会社ブラックロックは、EPS12.09〜12.40ドル、売上高65〜66億ドルが予想されている。
融資残高は回復、トレーディング好調も投資銀行は低調
金融セクター全体のQ1利益成長率は+19.6%、売上高成長率は+9.0%が見込まれ、2025年の勢いを維持する形だ。銀行業界の融資残高は前年比+7%に増加し、過去3年の低迷から歴史的平均への回帰が期待される。一方、投資銀行部門はM&Aが地政学リスクで低調ながら、株式発行引受業務は堅調、トレーディング収入は前年比10〜15%増と好調が続いている。
KBW銀行株指数は2023年以来最悪の四半期
ただし、KBW銀行株指数は第1四半期に6%下落し、2023年の地銀危機以来最悪の四半期となった。米・イラン戦争による原油高とインフレ懸念、カーライルなど私募クレジットファンドの解約制限が投資家心理を冷やしている。アナリストのマイク・メイヨー氏はシティグループを2026年の最有力候補と指摘し、「ターンアラウンドが本物なら最も上昇余地が大きい」と分析する。
まとめ:決算ラッシュの主役交代──「巨大銀行の健全性」が、揺れる市場に安心感を与えられるかが焦点だ。
出典:
CNBC – Earnings season could finally give the stock market some good news
AlphaStreet – Bank earnings preview Q1 2026
Morningstar – What to Watch As Big Banks Start Reporting Q1 Earnings


