米司法省は3月19日、AIサーバー大手スーパーマイクロ・コンピューター(SMCI)の共同創業者ら3名を、約25億ドル相当のエヌビディア製AIチップを中国に不正に輸出した疑いで起訴した。株価は1日で約33%急落し、大幅な時価総額の消失となった。
東南アジア経由の巧妙な密輸手口
起訴されたのは共同創業者のリュウ・イーシャン(Yih-Shyan “Wally” Liaw)氏、ゼネラルマネージャーのチャン・ルイツァン氏、仲介役のスン・ティンウェイ氏の3名。検察によると、一行は東南アジアのペーパーカンパニーを経由し、書類を偽造して中国への出荷を偽装していた。サーバーを台湾や東南アジアに一旦送り、無印の箱に入れ替えてラベルを貼り替えるという手口が使われていたという。
米中テクノロジー覇権争いの最前線
スーパーマイクロ側は「当社は被告ではない」と声明を出し、関与した従業員を停職処分にしたうえで捜査に全面協力する姿勢を示した。同社はこれまでにもSEC(米証券取引委員会)の調査や会計スキャンダルに直面しており、投資家の信頼回復は容易ではなさそうだ。
米国は中国へのAI関連技術の輸出を厳しく制限しており、今回の事件はその規制の実効性を問うものとなっている。
まとめ:AIチップ密輸事件は、米中テクノロジー覇権争いの最前線で起きた深刻な違反──輸出規制のさらなる強化につながる可能性がある。
出典:
Fortune – Supermicro founder arrested for GPU smuggling
CNBC – Super Micro co-founder leaves board
Seeking Alpha – Super Micro co-founder charged in smuggling
Photo: Laurens van der Drift / Unsplash



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