アップル決算、増収増益も株価下落──アマゾンはAWSが牽引

市場

米アップルとアマゾンが7月30日の取引終了後、四半期決算を発表しました。アップルは売上高が前年同期比16%増の1,094億ドルと過去最高を更新しましたが、サービス部門が市場予想を下回り、株価は時間外取引で一時4%超下落しました。一方のアマゾンはクラウド事業「AWS」が37%増収と急伸し、明暗が分かれています。

アップルは過去最高の売上高

アップルの2026年4〜6月期(同社会計年度の第3四半期)決算は、売上高が前年同期比16%増の1,094億ドル、純利益が298億ドル、1株利益(EPS)は前年比29%増の2.02ドルでした。主力のiPhoneは売上高542億ドルと22%伸び、市場予想を上回っています。数字だけを見れば力強い内容です。

サービス部門の予想未達で失望売り

それでも株価が下落したのは、成長の柱と期待されるサービス部門の売上高が307億ドルにとどまり、市場予想の312億ドルに届かなかったためです。App Storeや動画配信などのサービス事業は利益率が高く、投資家の関心が集まる分野だけに、わずかな予想未達でも失望売りを招きました。好決算でも期待に届かなければ売られる、株式市場の厳しさを象徴する反応です。

アマゾンはAWSが2021年以来の伸び

対照的に、アマゾンは明るい内容でした。売上高は前年同期比20%増の2,006億ドルと予想を上回り、クラウド基盤サービス「AWS(アマゾン・ウェブ・サービス)」の売上高は422億ドルと37%増加しました。これは2021年以来の高い伸び率で、生成AI(文章や画像を自動で作り出す人工知能)向けのデータセンター需要が追い風となっています。前日にはマイクロソフトがクラウド部門の好調で株価を大きく上げる一方、メタは業績見通しへの失望から急落するなど、ハイテク大手の決算を巡って市場は神経質な値動きが続いています。

日本への影響

アップルとアマゾンの決算は、日本の投資家と関連企業に直接響きます。両社の株価は日経平均株価と連動しやすい米ハイテク株の中心的存在であり、時間外の下落が続けば、ソフトバンクグループやアドバンテスト、東京エレクトロンなどAI・半導体関連の日本株にも売りが波及しやすくなります。アップルのサプライチェーンには村田製作所やTDK、ソニーグループのイメージセンサー事業など多くの日本企業が組み込まれており、iPhoneの好調は部品メーカーの業績を下支えする一方、需要動向は今後の受注に直結します。

アマゾンのAWSが牽引するAI向けデータセンター投資の拡大は、日本の半導体・電子部品業界にとって商機となります。生成AI向けの需要が続けば、関連装置や部品の輸出増が見込まれます。投資信託などを通じて米ハイテク株に間接的に投資している個人も多く、日本の読者は決算後の値動きと為替の連動を落ち着いて見守る姿勢が求められます。

まとめ:好決算でも株価が下がるのが市場の難しさです。数字と期待の両面から、企業の実力を見極めていきましょう。


出典:
9to5Mac – Apple reports Q3 2026 earnings
TradingKey – Apple shares fall post-market on Q3 2026 results
GuruFocus – Amazon cloud revenue soars, Apple Q3 profit exceeds expectations

Photo: Behnam Norouzi / Unsplash

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