米株式市場は今週、決算シーズンの山場を迎えます。グーグル親会社のアルファベットと電気自動車大手テスラが22日にそろって決算を発表し、半導体株の下落で揺れる相場の行方を占う試金石となります。
前週の米株は軟調
前週の米株は軟調でした。S&P500種株価指数は1.6%下落し、ハイテク中心のナスダック総合指数は2.9%、ダウ工業株30種平均は0.9%それぞれ下げました。半導体関連のETF「ヴァンエック半導体」は4週間で3度目の週間下落となり、約9%値下がりしています。
22日にアルファベットとテスラ
今週は決算発表が集中し、22日にはアルファベットとテスラという二つの巨大企業が引け後に結果を公表します。アルファベットは13四半期連続で市場予想を上回っており、今回も売上高・利益ともに20%超の成長が見込まれます。もっとも、最新のAIモデル「Gemini」の投入が遅れているとの報道を受け、直近では株価が下落する場面もありました。
好調な滑り出しも市場は慎重
テスラの利益は前年同期比で25%増と予想されていますが、同社株は直近4回の決算のうち3回で発表後に下落しており、市場は慎重です。すでに決算を発表したS&P500企業の約88%が予想を上回るなど滑り出しは好調で、アナリストは全体で20%超の増益を見込んでいます。
日本への影響
米ハイテク大手の決算は、日本株、とりわけ半導体関連株の値動きに直結します。アルファベットやテスラのAI・データセンター投資の姿勢が明らかになれば、東京エレクトロンやアドバンテスト、ソフトバンクグループといった銘柄の株価が敏感に反応する展開が見込まれます。米半導体株がこの1カ月で調整色を強めているだけに、決算内容次第では日経平均が大きく振れる可能性があり、日本の投資家は22日以降の相場に警戒が必要です。
為替の面でも注意が要ります。米ハイテク株がさらに崩れれば投資家のリスク回避姿勢が強まり、安全資産とされる円が買われて円高が進む場面も想定されます。輸出企業の採算悪化につながる円高は、トヨタ自動車やソニーグループなど日本の主力企業の業績見通しにも影を落としかねません。決算とあわせて中東情勢による原油高も相場の重しとなっており、複数のリスク要因を見極めた冷静な対応が求められます。
まとめ:今週の巨大企業の決算は、下半期相場の方向性を左右する重要イベントです。日本の読者も、米ハイテク株の動きが日本市場や円相場に及ぼす波及を注視していきたいところです。
出典:
CNBC – Stock market next week: Outlook for July 20-24, 2026
CNBC – Earnings playbook: Alphabet and Tesla headline this week
Photo: David Vives / Unsplash


