米株が2日続落、ダウ464ドル安──最高値から反落、上値重い

市場

8月6日の米国株式市場は主要3指数がそろって下落し、2営業日連続の下げとなりました。ダウ工業株30種平均は464ドル安と大きく値を下げ、S&P500種株価指数も小幅安で取引を終えています。8月4日にダウが史上初の5万4,000ドル台に乗せたばかりで、記録的な高値からの利益確定売りが広がりました。

主要3指数がそろって下落

この日のダウ平均は前日比464.02ドル(0.85%)安の5万3,885ドルで取引を終えました。S&P500は0.18%安の7,709.96、ハイテク株中心のナスダック総合指数は0.06%安の2万6,348.35と、いずれも小幅ながら下落しています。

記録更新後の高値警戒感

背景には、記録更新が続いた後の高値警戒感があります。S&P500は8月4日に過去最高値を更新し、ダウも同日に初めて5万4,000ドルの大台に到達していました。急ピッチの上昇の反動で、投資家が利益を確定する動きが出やすい局面に入っていたと言えます。

決算は堅調も、雇用統計待ち

決算シーズンは総じて堅調です。S&P500構成銘柄のうちすでに決算を発表した約300社の85%が市場予想を上回り、企業業績そのものは相場を下支えしています。それでも、あす発表される7月雇用統計や中東情勢に絡むインフレ懸念を前に、短期的には持ち高を軽くする投資家が増えました。

市場では、今後の焦点はあすの雇用統計に移っています。非農業部門雇用者数は8万人増が見込まれており、労働市場の底堅さとFRB(米連邦準備制度理事会、米国の中央銀行)の利下げ観測を占ううえで重要な手がかりとなります。予想を大きく上回るか下回るかによって、週明けの相場の方向感が左右されそうです。

日本への影響

米国株の続落は、日本の投資家にとっても他人事ではありません。ニューヨーク市場の下落は、時差の関係で翌朝の東京市場に波及しやすく、日経平均株価やTOPIX(東証株価指数)の寄り付きを押し下げる要因となります。とりわけ米ハイテク株と連動性の高い半導体関連銘柄、たとえば東京エレクトロンやアドバンテストなどは、ナスダックの動きに敏感に反応する傾向があります。米株の高値警戒感が強まる局面では、日本株も上値が重くなりやすいと考えられます。

また、あすの米雇用統計の結果は為替相場を通じても日本に影響します。強い数字が出れば日米金利差の維持観測から円安が進み、輸出企業には追い風となる一方、弱い数字なら利下げ観測で円高に振れ、輸出関連株の重しとなります。新NISA(少額投資非課税制度)で米国株や投資信託を保有する個人投資家も増えており、短期的な値動きに一喜一憂せず、長期的な視点で相場と向き合う姿勢が求められます。

まとめ:記録的な高値の後だけに、いったんの反落は自然な調整とも言えます。あすの雇用統計を見極めつつ、腰を据えて相場と付き合っていきましょう。


出典:
CNBC – S&P 500 falls as oil prices pressure stocks; Dow drops more than 450 points
CNN Business – The S&P 500 is back at a record high and the Dow just hit 54,000
CNBC – The July jobs numbers are due out Friday

Photo: Maxim Klimashin / Unsplash

タイトルとURLをコピーしました