8月3日の米国株式市場は主要3指数がそろって上昇し、ダウ工業株30種平均は史上最高値で取引を終えました。ハイテク株の買いと原油価格の急落が相場を押し上げ、夏の株高が続いています。
3指数そろって上昇
この日、S&P500種株価指数は1.5%、ハイテク株中心のナスダック総合指数は2.1%上昇し、ダウ平均も1.3%上げて最高値を更新しました。マイクロソフトやアマゾンなど大型ハイテク株がけん引役となり、決算シーズンで示された好業績への期待が相場全体を支えた格好です。
原油急落が追い風に
相場を後押ししたもう一つの要因が、原油価格の急落です。WTI原油先物は5%超下落しました。トランプ大統領が中東情勢をめぐる新たな協議を開始すると表明し、大規模な軍事行動を見送ったことで、供給不安が和らいだためです。エネルギー価格の低下はインフレ圧力の緩和につながるとの見方から、株式市場にとっては追い風となりました。
決算で明暗が分かれる
もっとも、決算をめぐっては企業ごとに明暗が分かれています。クラウド事業が好調だったマイクロソフトが買われた一方、市場予想を明確に上回る需要を示せなかった銘柄は売られる展開も見られました。AI(人工知能)関連の高い株価評価が続くなかで、投資家は決算の中身を厳しく見極めています。
今週の焦点
今週は3日引け後にデータ分析大手パランティア・テクノロジーズが、4日には半導体大手AMD(アドバンスト・マイクロ・デバイシズ)が四半期決算を発表するほか、7日には7月の雇用統計が控えます。イベントが集中するなかで、最高値圏の相場がさらに上値を追えるかが試されます。
日本への影響
米国株の最高値更新は、円相場と日経平均株価を通じて日本の投資家に波及します。米国株高でリスク選好が強まれば、比較的安全とされる円が売られやすくなり、輸出企業の採算改善期待から日経平均を下支えする可能性があります。日経平均はすでに5月に初めて6万2,000円台に乗せており、米国発の株高が続けば一段高の期待も高まります。
原油価格の下落は、資源の大半を輸入に頼る日本にとって恩恵が大きい材料です。ガソリンや電気・ガス料金など家計のエネルギー負担が和らぐほか、原材料コストの低下を通じて幅広い製造業の採算を改善させる効果が見込まれます。新NISAで米国株や全世界株のインデックス投信を積み立てている家計にとっては、最高値圏だからこそ高値づかみを避け、積立を淡々と続ける規律ある姿勢が求められます。
まとめ:ダウ最高値と原油安が重なり、夏の株高が続いています。決算と雇用統計が集中する今週の値動きに注目していきましょう。
出典:
CNBC – Dow surges nearly 700 points for record close as Big Tech stocks rise, oil prices slide
TheStreet – Stock Market Today (Aug. 3, 2026): S&P 500 surges as oil slides
Yahoo Finance – Dow hits record high, S&P 500 and Nasdaq surge as Big Tech gains


