AI(人工知能)データセンターへのメモリ需要が爆発的に増加し、世界的なRAM(メモリ)不足が深刻さを増している。調査会社トレンドフォースによると、2026年第1四半期のDRAM契約価格は前四半期比で55〜60%上昇し、サーバー向けDRAMに至っては60〜70%の値上げとなった。
HBM製造が一般メモリ供給を圧迫
問題の根源は、AI向け高帯域幅メモリ(HBM)の製造にある。マイクロン・テクノロジーの説明によれば、HBMを1ビット製造するためには、従来型メモリ3ビット分の製造能力を犠牲にする必要がある。マイクロソフト、グーグル、メタ、アマゾンといったハイパースケーラーがHBMの確保に奔走する中、一般消費者向けの供給が圧迫されている。
PC・スマホ市場に波及する値上げの連鎖
影響はすでに消費者市場に波及している。ガートナーは2026年のPC出荷台数が10%以上減少し、スマートフォン出荷も約8%減少すると予測。サムスン電子はiPhone向けLPDDR価格を前期比80%以上引き上げる方針で、SK Hynixは約100%の値上げを打診しているとされる。メモリ大手3社は長期契約を拒否し、四半期ごとの価格見直しを続けている。
まとめ:AI革命の「見えないコスト」が消費者に転嫁され始めており、スマホやPCの値上がりという形で私たちの生活にも影響が及びそうだ。
出典:
TrendForce – Memory Makers Prioritize Server Applications
CNBC – AI memory is sold out, causing unprecedented surge in prices
Consumer Reports – AI Data Centers Buying Up RAM
Photo: Destiny Ayodele / Unsplash


