欧州最大の経済大国ドイツの製造業が深刻な危機に直面している。中国製品との価格競争により、ドイツでは月間約1万人のペースで製造業の雇用が失われている。46の業界団体のうち半数が2026年に人員削減を予定していると回答した。
中国の記録的な貿易黒字
中国の2025年の貿易黒字は約1.2兆ドルと、一国としては近代史上最大を記録した。不動産危機と消費低迷に苦しむ中国が低価格輸出で活路を見いだす一方、欧州の自動車メーカーや部品サプライヤーは最大35%のコスト不利に直面している。フォルクスワーゲン(Volkswagen)は80年の歴史で初めて、ドイツ国内の工場閉鎖を検討するに至った。
「これ以上悪化させない」段階へ
EU(欧州連合)と中国の関係は2025年の波乱を経て「これ以上悪化させない」段階に入ったとされるが、2026年2月にメルツ首相(Friedrich Merz)が訪中するなど、デリスキング(脱リスク)と戦略的パートナーシップの間で揺れ動いている。
まとめ:「第二の中国ショック」とも呼ばれるこの事態は、ドイツだけでなく欧州全体の産業構造に転換を迫っている。
出典:
Recruitonomics – Germany’s Manufacturing Sector Imperiled by China Shock
PIIE – Fasten your seat belts for the next China shock
CER – How German industry can survive the second China shock
The Diplomat – Merz in China: Germany Between De-Risking and Strategic Partnership
Photo: Mark König / Unsplash



コメント