コンゴ民主共和国でエボラ再燃──死者4200人超、致死率48%

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アフリカ中部のコンゴ民主共和国で、エボラ出血熱の流行が深刻化しています。世界保健機関(WHO)のまとめでは、感染者は8700人を超え、死者は4200人以上に達しました。記録に残るなかでも過去2番目の規模となり、周辺国への拡大も懸念されています。

感染8700人超、死者4200人超

WHO(世界保健機関)が10月8日に公表した報告(10月6日時点のデータ)によると、コンゴ民主共和国でのエボラ出血熱の感染者は8728人、死者は4205人に上りました。致死率は約48%と、感染者のほぼ半数が亡くなる極めて致死性の高い流行となっています。

過去2番目の規模、7州に拡大

エボラ出血熱は、発熱や激しい出血を引き起こすウイルス性の感染症で、患者の体液との接触で広がります。今回の流行はコンゴ民主共和国にとって17回目のエボラ流行にあたり、記録上は過去2番目に大きい規模とされています。原因となっているのは「ブンディブギョ型」と呼ばれるウイルスで、同国北東部のイトゥリ州を中心に、計7つの州で感染が確認されています。

国境を越える感染、周辺国に警戒

深刻なのは、国境を越えた拡大です。隣国ケニアでは、コンゴ民主共和国からウガンダを経由して陸路で移動し、空路で首都ナイロビに到着した成人が初の感染者として確認され、10月5日に死亡しました。医療従事者がオランダに医療搬送されて陽性と判明した例もあり、人の移動を通じたさらなる波及が警戒されています。

WHOは危険度評価で、コンゴ民主共和国国内を「非常に高い」、周辺国を「高い」と位置づけました。一方で、アフリカ地域の他地域や世界全体への危険度は「低い」と評価しています。治療やワクチン接種を担う現地の医療体制の立て直しが急務となっています。

日本への影響

地理的に遠いアフリカ中部の感染症は、日本と無縁に思えるかもしれません。しかし、新型コロナウイルスの世界的大流行が示したように、現代では一つの地域の感染症が人の移動を通じて瞬く間に各国へ広がりうる時代です。エボラ出血熱は空気感染はしないとされ、過度に恐れる必要はないものの、国境を越えた感染例が出ている以上、日本も水際対策や渡航者への情報提供を怠るわけにはいきません。アフリカに渡航・駐在する日本人や、現地で事業を展開する日本企業にとっては、外務省が発信する感染症危険情報の確認が欠かせません。また、日本はこれまでも国際協力機構(JICA)やWHOを通じて感染症対策に資金・人材の両面で貢献してきた経緯があり、国際社会の一員として今回の流行にどう関与するかも問われます。遠い国の危機を「対岸の火事」とせず、世界全体で封じ込める姿勢が、巡り巡って自国の安全にもつながります。

まとめ:感染症に国境はありません。遠い地の流行を自分ごととして受け止める想像力が、これからの時代にはいっそう求められます。


出典:
https://www.who.int/emergencies/disease-outbreak-news/item/2026-DON619
https://www.contagionlive.com/

Photo: Prasesh Shiwakoti (Lomash) / Unsplash

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