原油価格が112ドル突破──ホルムズ海峡封鎖で世界供給に衝撃

WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)原油先物が4月3日に1バレル=111.54ドルで引け、週間で約12%の急騰を記録した。2022年6月以来の高値水準であり、中東の地政学リスクが世界のエネルギー市場を直撃している。

ホルムズ海峡封鎖で供給の20%が滞留

イランは3月27日にホルムズ海峡の完全封鎖を宣言し、世界の日量原油供給の約20%がペルシャ湾内に滞留する異常事態となっている。4月1日にはトランプ大統領が「2週間以内に封鎖が解除されなければ極めて強力な軍事介入を行う」とテレビ演説で表明し、原油価格の上昇に拍車をかけた。

WTIがブレントを逆転する異例の展開

注目すべきは、通常ブレント原油より安いWTIがブレント(109.03ドル)を上回る「逆転現象」が発生している点だ。JPモルガンは「ホルムズ封鎖による日量1,400万バレルの喪失は、在庫の取り崩しと需要破壊でしか調整できない規模」と分析している。ソシエテ・ジェネラルは封鎖が2カ月超続けばWTIが150ドルに達する可能性を警告している。

OECD(経済協力開発機構)は米国のインフレ率予測を4.2%に上方修正しており、原油高が世界経済全体に波及するリスクが高まっている。今週はISMサービス業PMI(4月6日)やFOMC議事要旨(4月8日)など重要指標の発表が相次ぎ、市場の神経質な展開が続きそうだ。

まとめ:原油112ドル超えは一時的な投機ではなく、実際の供給途絶リスクを反映している──エネルギー価格の行方が世界経済の最大の不確定要因となっている。


出典:
FinancialContent – Crude Oil Pierces $111 as Hormuz Blockade Ignites Global Energy Crisis
Rigzone – Why Has the WTI Oil Price Surpassed Brent?
OilPrice – Oil Rally Accelerates as Traders Price in Real Supply Disruption

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