ナイキが2026年度第3四半期(2025年12月〜2026年2月)決算を発表し、売上高と利益は市場予想を上回ったものの、今後の見通しの弱さが嫌気され株価は約15%急落した。とくに中国市場での苦戦が深刻化している。
予想上回る決算も、見通しに失望
第3四半期の売上高は112.8億ドル(予想112.4億ドル)、1株利益(EPS)は35セント(予想28セント)と、いずれもウォール街の予想を上回った。しかし市場が注目したのは今後の見通しだ。ナイキは第4四半期の売上高が前年比2〜4%減少すると予想し、アナリスト予想の1.9%増を大きく下回った。
中国市場の苦戦が深刻化
とくに深刻なのが中国市場だ。第3四半期の中国売上高は前年比7%減の16.2億ドルだったが、今四半期はさらに20%の減少を見込んでいる。中国はナイキの年間売上の約15%を占める第3の市場だが、現地ブランドのアンタ(安踏)やリーニン(李寧)との競争激化が続いている。
関税と経営改革の二重課題
さらに粗利益率は40.2%と前年から1.3ポイント低下した。ナイキは「主に北米での関税引き上げの影響」と説明しており、貿易摩擦の影響も業績を圧迫している。CEO エリオット・ヒル氏の下で進む経営改革は道半ばで、中国での回復は2027年度まで続く見通しだ。
まとめ:好決算にもかかわらず株価が急落した背景には、中国市場の構造的な課題と関税リスクという二重の逆風がある。
出典:
CNBC – Nike Q3 2026 Earnings
CNBC – Nike Q3 2026 Turnaround Drags
Yahoo Finance – Nike Beats Earnings Estimates
Photo: Zoshua Colah / Unsplash


