中国製造業PMIが1年ぶり拡大──3月は50.4に回復

経済・金融

中国の3月製造業PMI(購買担当者景気指数)が50.4に上昇し、2カ月連続の縮小から一転して1年ぶりの拡大圏に回復した。市場予想の50.1を上回り、景気回復への期待が広がっている。

1年ぶりの拡大圏回復

中国国家統計局が3月31日に発表した3月の製造業PMIは50.4となり、2月の49.0から1.4ポイント上昇した。PMIは50を境に景気の拡大と縮小を判断する指標で、今回の数値は2025年3月以来の高水準だ。1月の49.3、2月の49.0と2カ月連続で縮小圏にあったが、3月に入って明確な反転を見せた。

需要の改善が鮮明に

内訳を見ると、生産指数は51.4(前月49.6)、新規受注指数は51.6(前月48.6)と大幅に改善し、需要の回復が鮮明になった。輸出新規受注も45.0から49.1へ急回復している。国家統計局の霍立輝・首席統計師は「春節(旧正月)の長期休暇後に工場の操業再開が加速した」と説明した。

原材料高と地政学リスクに注意

ただし、懸念材料もある。原材料価格指数は54.8から63.9へ急騰しており、中東紛争による原油高がコスト圧力を高めている。雇用指数も48.6と依然として縮小圏にとどまっている。複数のアナリストは「季節要因による一時的な押し上げの可能性があり、4月・5月のデータで本格回復かどうかを見極める必要がある」と慎重な見方を示している。

非製造業PMIも49.5から50.1に回復し、サービス業を含む幅広い分野で改善が見られた。

まとめ:中国製造業の回復は明るい兆しだが、原材料高と地政学リスクの行方次第では再び逆風に転じる可能性もあり、今後の動向に注目が必要だ。


出典:
CNBC – China’s factory activity returns to growth
Business Standard – China’s factory growth hits 1-year high

Photo: Robynne O / Unsplash

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