キューバ全土が停電──1,100万人に影響、燃料不足が深刻化

国際ニュース

キューバで3月16日、電力システムが「完全遮断」され、全島約1,100万人が停電に見舞われた。過去4カ月で3度目となる大規模停電で、老朽化したインフラと深刻な燃料不足が重なった結果だ。

3カ月間、石油が届いていない

ディアスカネル大統領は、島内に3カ月間石油が届いておらず、必要な燃料の約40%しか確保できていないと明かした。主要な石油供給元だったベネズエラからの輸入は、1月の米国によるベネズエラへの軍事介入以降途絶えている。さらに、トランプ大統領が「キューバに石油を売る国には関税を課す」と警告したことで、他国からの調達も困難になった。

復旧と市民への影響

復旧作業は徐々に進み、翌17日午後までにハバナの約55%の顧客に電力が戻った。しかし、停電中は病院が暗闇の中で出産対応を余儀なくされるなど、市民生活への影響は甚大だった。

米国の反応と政治的緊張

米国側の反応も波紋を呼んでいる。トランプ大統領は停電当日に「キューバを取る栄誉を得られるだろうか」と発言し、ルビオ国務長官は「キューバには新しい指導者が必要だ」と述べた。米国はキューバに対し、政治犯の釈放と民主化を制裁解除の条件として求めている。


まとめ:キューバの電力危機は国内インフラの老朽化だけでなく、米国の制裁政策や地政学的な石油供給の途絶が複雑に絡み合っており、短期的な解決は見通しにくい状況だ。


出典:
NPR – Cuba hit by island-wide blackout as energy crisis deepens
Washington Post – Cuba’s latest blackout underscores its deepening economic crisis
CNN – Trump muses over ‘taking Cuba’ as island’s power grid collapses
France 24 – Cuba hit by massive islandwide blackout

Photo: Andrey Strizhkov / Unsplash

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