米国株が記録的な上昇で週明けを迎えた。6月29日のニューヨーク株式市場では、ダウ工業株30種平均が史上初めて5万2000ドルの大台を突破し、終値で5万2182.74ドルをつけた。同日にダウの構成銘柄へ新たに加わったアルファベット(グーグルの持ち株会社)が初日に約5%上昇し、相場全体を押し上げた。
主要3指数がそろって上昇
6月29日のダウ平均は前週末比306.63ドル高(0.59%上昇)と続伸し、節目の5万2000ドルを終値で初めて上回った。指数算出に採用される代表的な指標であるS&P500種株価指数も1.18%上昇して7440.43で引け、ハイテク株中心のナスダック総合指数は2.07%高の2万5820.14と大きく値を伸ばした。
上昇の背景には、AI(人工知能)関連株への買い戻しがある。直近の調整局面で売られていたハイテク株に投資家が再び資金を振り向けた格好だ。週末にかけて米国とイランの緊張が和らいだことも追い風となり、トランプ大統領が「イランとの和平協議を火曜日に再開する」と述べたことで、地政学リスクへの警戒感が後退した。
コムキャストは事業分割で上昇
個別銘柄では、メディア・通信大手コムキャストが4.4%上昇した。同社が傘下のメディア・娯楽事業(NBCユニバーサルや欧州の有料放送スカイ)を、ケーブル・通信事業から分離し、二つの上場企業に分割すると発表したことが好感された。今週は7月3日が独立記念日の祝日で休場となるため、注目は3日早い木曜日に発表される6月の米雇用統計に集まる。
日本への影響
米国株の最高値更新は、日本の投資家にとっても見逃せない動きです。S&P500やナスダックに連動する投資信託やインデックスファンドは、NISA(少額投資非課税制度)口座を通じて日本の個人にも広く保有されており、米国市場の上昇はそうした資産の評価額を直接押し上げる効果があります。とりわけアルファベットやエヌビディアなどAI関連株の動向は、日本の積立投資家の損益に大きく響いてきます。
一方で、米国株高とともにドル買いが進めば、為替市場では円安・ドル高の圧力がかかりやすくなります。円安はトヨタ自動車やソニーグループといった輸出企業の採算を改善させる半面、輸入物価の上昇を通じてガソリンや食料品の値上がりを招き、家計の負担を重くする側面もあります。米雇用統計の結果次第で相場が大きく振れる可能性もあるため、日本の投資家としては短期的な値動きに振り回されず、長期・分散の視点を保つ姿勢が求められます。
まとめ:記録ずくめの米国株ですが、その熱気は円相場を通じて私たちの家計にもつながっているだけに、浮かれすぎず冷静に流れを見極めておきたいところではないでしょうか。
出典:
Yahoo Finance – Stock market today (June 29, 2026)
TheStreet – Stock Market Today June 29, 2026
CNBC – Comcast to spin off media and tech wings
Photo: Oliver Potter / Unsplash


