米アップルの株式時価総額が7月28日、一時5兆ドル(約780兆円)に達しました。5兆ドルの大台に乗せたのはエヌビディアに次いで史上2社目です。前日にはエヌビディアを抜いて世界一の座を奪還しており、AI投資への評価をめぐる市場の風向き変化を映しています。
1日でエヌビディアから首位奪還
アップル株は7月27日、株価の上昇でエヌビディアを上回り、2025年4月以来となる世界最大の時価総額企業の座を取り戻しました。この日、アップルの時価総額は約4兆9500億ドルに膨らみ、エヌビディアは株価が約5%下落して4兆7700億ドル程度に後退しました。
5兆ドルはエヌビディアに次ぐ2社目
そして翌28日には5兆ドルの節目に到達しました。5兆ドルを超えた企業はこれまでエヌビディア1社だけで、アップルが2例目となります。アップル株は今年に入って約25%値上がりしており、堅調な業績と株主還元が評価を押し上げています。
AI投資への見方が変化
背景には、巨額のAI投資に対する投資家の見方の変化があります。データセンターに巨費を投じる「ハイパースケーラー」への熱狂が一服し、設備投資を抑えつつ着実に稼ぐアップルのような企業へ資金が向かい始めました。アップルとエヌビディアの首位争いは、AIの将来性をめぐる市場の綱引きを象徴しています。
日本への影響
アップルの株高は、日本のサプライヤーと投資家の双方に波及します。アップルにはソニーグループのイメージセンサー、TDKや村田製作所の電子部品、ジャパンディスプレイなど多くの日本企業が部品を供給しており、iPhoneの販売が堅調であれば受注拡大の追い風となります。米国市場での評価回復は、これら関連銘柄の株価にも好材料となりやすい状況です。
投資家への影響も見逃せません。米国株に投資する投資信託やインデックス型のNISA商品は、アップルやエヌビディアといった巨大IT株の比率が高く、この2社の値動きが基準価額を大きく左右します。日本の個人投資家がS&P500連動の商品を通じて間接的に保有しているケースも多く、AI関連株の変調は資産全体の増減に直結します。過度な集中を避け、分散を意識した運用が求められます。
まとめ:巨大IT株の一挙一動は、あなたの投資信託にも響いています。話題の株ほど、冷静に距離感を保ちたいものです。
出典:
CNBC – Apple touches $5 trillion market cap for first time
Forbes – Apple Briefly Surpasses $5 Trillion Market Value
CNBC – Apple ends day as world’s most valuable company, passing Nvidia
Photo: Shekai / Unsplash


