金価格、1オンス4,200ドル台で高止まり──前年比20%高、中央銀行の買いが支え

市場

安全資産の代表格である金(ゴールド)の価格が、高い水準を維持している。6月13日時点で1オンス=約4,218ドルと、1月につけた史上最高値からは調整したものの、1年前と比べると約20%高い水準にある。地政学リスクや中央銀行の旺盛な買いが、相場を下支えしている。

1月の史上最高値からの調整

金は2026年1月29日に1オンス=5,595ドルの史上最高値を記録した。1月26日には初めて5,000ドルの大台を突破しており、これは安全資産への需要、ドル安、そして各国中央銀行による大量の金購入が重なった結果だった。その後は利益確定の売りなどで4,200ドル台まで水準を切り下げたが、依然として歴史的な高値圏にある。

足元の相場を支えているのは複合的な要因だ。世界各地で続く地政学的な緊張は安全資産としての金需要を高める一方、関連するインフレ懸念は金利の高止まり観測を強め、金にとっては逆風にもなる。こうした綱引きのなかで、相場は高値圏での一進一退を続けている。

中央銀行による継続的な買い

特に注目されるのが、中央銀行による継続的な金の積み増しだ。ドル基軸体制への不透明感が広がるなか、新興国を中心に外貨準備の一部を金にシフトする動きが続いている。この構造的な需要が、相場の下値を固める役割を果たしているとみられる。

日本への影響

金価格の高止まりは、日本の個人投資家や家計にも身近な影響を及ぼす。円建ての金価格は、ドル建て相場に円安が加わることでさらに押し上げられており、国内の小売価格は記録的な高さが続いている。すでに金を保有している人にとっては資産価値の上昇となる一方、これから購入を検討する人にとっては割高感が強まっている。

資産運用の観点では、株式や債券と値動きが異なる金は、分散投資の選択肢として関心を集めている。日本でも金ETF(上場投資信託)や純金積立を通じた投資が広がりつつあるが、価格変動リスクは小さくない。高値圏での新規購入には、一度に多額を投じるのではなく時間を分散させるなど、慎重な判断が求められます。

まとめ:歴史的な高値圏にある金との付き合い方が、これからの資産防衛のカギになりそうです。


出典:
Trading Economics – Gold Price Chart and Historical Data
Capital.com – Gold Price Forecast
MarketScreener – Record start to 2026 brings prospect of $5,000 gold into view

Photo: rc.xyz NFT gallery / Unsplash

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