6月5日に発表された米5月雇用統計が市場予想を大幅に上回り、米国債市場に衝撃が走った。米10年国債利回りは6ベーシスポイント以上上昇し、5月21日以来の高水準となる4.544%を記録した。
雇用者数は予想の2倍超
5月の非農業部門雇用者数は前月比17.2万人増となり、ダウ・ジョーンズの市場予想(8万人増)の2倍以上に達した。失業率は4.3%で横ばいだった。4月の雇用者数も当初の17.7万人増から17.9万人増に上方修正されており、労働市場の底堅さが改めて確認された形だ。
この結果を受けて、FRB(米連邦準備制度理事会)が年内に利下げに踏み切るとの期待は大きく後退した。むしろ、インフレ率が依然3.8%と目標の2%を大幅に上回る中、利上げの可能性すら再び議論の俎上に載りつつある。ウォーシュ新FRB議長にとって、就任早々の難局だ。
米国債利回りの上昇はテクノロジー株を中心に株式市場全体の重荷となっている。金利上昇は将来のキャッシュフローの現在価値を低下させるため、成長株にとって特に逆風だ。住宅ローン金利への波及も懸念される。
まとめ:堅調な雇用は景気後退の不安を和らげる一方、利下げ期待の後退という新たなリスクを市場に突きつけています。
出典:
CNBC – 10-year Treasury yield surges above 4.53%
CNBC – Jobs report May 2026
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