米商務省が5月28日に発表した4月のPCE(個人消費支出)物価指数は、前年同月比3.8%上昇となった。前月の3.5%から加速し、約3年ぶりの高水準を記録した。FRB(米連邦準備制度理事会)が最も重視するインフレ指標だけに、市場の注目度は高い。
コアPCEは落ち着き、エネルギーが押し上げ
月間ベースでは0.4%の上昇にとどまり、市場予想の0.5%をわずかに下回った。変動の激しい食品・エネルギーを除くコアPCEは前年比3.3%、月間0.2%の上昇だった。エネルギー価格の上昇が全体を押し上げた形だ。
一方、家計の体力低下も鮮明になっている。4月の個人貯蓄率は2.6%と、2022年6月以来の低水準に落ち込んだ。個人消費は名目で0.5%増えたものの、物価調整後の実質ベースではわずか0.1%増にとどまる。インフレが消費者の購買力を着実にむしばんでいる構図だ。
まとめ:物価高と貯蓄の取り崩しが同時に進む米経済の現状は、FRBの利下げ判断をさらに難しくしそうです。
出典:
BEA – Personal Consumption Expenditures Price Index
CNN – Inflation is at a three-year high
Bloomberg – US Consumer Spending Comes Under Pressure
Photo: Waldemar Brandt / Unsplash


